自宅でできる髪のお手入れ
日本の皆様の中には、英国に来てからの髪質の変化にお悩みの方もいるかもしれません。
ドライな気候での髪の乾燥、水質の違いによるごわつき。さらに、カラーやパーマなどの薬剤処理をした髪であれば、
カラーの褪色、パーマのウェーブ形状のもちの悪さを感じると思います。
日本人は、日本特有の湿気の多い気候、水質に適した髪質を持っているので、海外(もとはUKにて表記)では
戸惑いを覚えてしまうかと思います。
髪や頭皮に対して、今までと同じように手入れをするとどうしても、まとまりが悪くなったり、よりダメージを受けてしまうこともあります。
まずは、シャンプーのときの悪い例を挙げますと
①シャンプーの泡立ちが悪い
②泡立ちが悪いのでよりたくさんの量のシャンプー剤を使用
③ゆすぎが足らない。
④ゆすぎが足らないことで頭髪にシャンプー剤の残留する。
⑤シャンプー剤が残留ことでトリートメント剤などがしっかり働いてくれなくなる。
このように悪循環が進むと、髪や頭皮の健康が保てなくなり、ダメージヘアにつながります。
髪の毛および頭皮が本来の働きや強さを失い弱くなってしまうと、思い通りのヘアスタイルも出来なくなってしまいますし、
カラーの褪色がより加速し、パーマのウェーブ形成の持続力が低下します。
日々、ご自宅で行うシャンプーの仕方を少し変えてあげるだけでも、より扱いやすい髪質になります。
①シャンプー前にぬるま湯でしっかりゆすぐ
②シャンプー剤は、使いすぎずまずは泡立てを行って、髪ではなく頭皮に直接つけるようにする。
(シャンプーの本来の働きは、頭皮の余分な皮脂を落とすこと。
整髪剤などを使用している場合は、シャンプーの泡が相殺するので、一度整髪剤とシャンプーが混ざった状態でゆすいで、
もう一度改めてシャンプーを行う。)
③シャンプーをする時は髪をこすらず、頭皮をマッサージするようにする。
④シャンプー後も残留がないようにしっかりゆすぐ。
⑤リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスクは、髪の毛につける。
(頭皮に残留すると、毛穴を塞いでしまうので気を付ける必要があります。)
⑥海外で市販されているコンディショナーは、主にその国の人の髪質に合ったもの(UKでは、欧米の方の髪質に適した商品)
髪質改善、髪質修復を求め、より効果を求めるのであれば、ヘアマスクを使用し、その上からコンディショナーを使用しますと効果が上がります。
(「トリートメント」は、日本特有の商品名で、英語では「施術」のことを指します。
毛髪の中から修復、補強してくれる日本のようなトリートメント効果の商品は、こちらの国では「ヘアマスク」に当たります。
また、「リンス」も、日本特有の商品名で、英語では「すすぐ行為」のことを指します。)
⑦トリートメント類を流しすぎないようにする。(日本で使用する時以上に残してあげるとちょうど良い。)
それぞれの髪質があり、皆さん違いはありますが、ご自宅でのシャンプーの方法次第で扱いやすい髪になります。
お肌同様、それ以上に髪の毛は、正しいお手入れに応えてくれるでしょう。